ピタゴラ侍

BLUE GIANTのピタゴラ侍のレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
4.4
原作を読むとより感動できるので、この機会に是非読んで欲しいです!自分は読み直そうと思いました。

①ストーリー 10/10
高校を卒業したての若者がサックスを持ってジャズ界のトップを目指す話。特に結末、原作と違う点がありますが、これはこれでいい。それどころかこっちの方が好きかも。最後含め熱い展開で、何度も泣かされるシーンがある。

②キャスト 5/10
俳優が声をあてているから避けてました。まあストーリーも映像も引き込まれるので途中からは我慢できるのですが、序盤はやはりところどころ違和感が…。声優が起用されていたなら文句なしの映画でした。

③映像 10/10
今まで見たアニメ作品の中で1番エグかった。演奏中の炎、稲妻、氷の演出を駆使したキャラクターの魂を込めた表現が素晴らしい。
音楽に興味がない人でも、この演奏すごいなと思わされてしまう作りになっている。原作の演奏の表現をよくここまで、いや原作以上に引き出しているように感じた。

④キャラクター 10/10
主要キャラクターそれぞれのシーンがあり、若者ならではの悩み、本気で挑む人間たちの苦悩が鮮明に描かれており、感情移入できる。また、彼らをサポートする大人たちにもそれぞれ味があり、音楽映画でもあるが人間ドラマとも受け取れる作品。

⑤メッセージ性 9/10
何かに本気になることの大切さに気付かされる。才能がなくても真っ直ぐに努力するキャラもいて、本当に大切なのは本気で挑む心なんだと思わされた。人間何かと理由をつけて本気になることを諦めたり、冷ややかな目で見てしまうけど、自分を信じて取り組んでみようと背中を押してくれる作品。