OASIS

BLUE GIANTのOASISのネタバレレビュー・内容・結末

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ジャズも詳しくないし原作は未読。
ただ、即興、アドリブが上手い奏者は本物というのは認識としてはある。
この映画も、ソロパートをしっかりと描いていてそこに各自のストーリーを乗っけるという正に人生こそアドリブの連続であると伝えてくるわけで、そこにはちゃんとドラマがあった。

映画の枠内に収めようと、素人を含めたメンバーが成長して行く様子はかなりスピーディ。
そこにはしっかりとした練習量があったり、ライブを重ねて徐々に段階を踏んでいく成長の曲線があったりと、割りと描かれていた印象。
主人公だけ天才過ぎてあまり挫折というものは見えなかったが、その分他のメンバーの毛色の違った挫折があったりしてしっかりと三者三様の成長という要素はあった。
だからこそのそれぞれのソロパートはかなりの見せ場で、特に玉田のソロは一番ドラマ性があって扱った。
光と音の演出も漫画では味わえないもので、そこにジャズの即興性が加わってとんでもないライブ感を生み出していたと思う。
 
後半、雪祈が交通事故に遭ってチームの存続危うしという場面で普通に病院を抜け出してくるのは超人的過ぎるのではないかと。
あのトラックに突進されて右腕程度で済むって。
そこはかなり物語上の都合を感じたし、後で会場来たり演奏したりできるんなら尚更あの事故なんだったの?とはなった。
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