24.05.03 19
スポーツ漫画的な型にJAZZを落とし込んだ作品。
主人公の成長というよりも、主人公の周りの雪祈や玉田が大の人柄とJAZZによって変容・成長する物語だと読んだ。
そして、周囲の変容は主人公の人柄を浮き彫りにさせる。
極めて感覚的にジャズを表現する一方で、もちろん古典は一通りおさえている（レコードを聴き、少しマイナーな演奏家の名前を当てている）。
そういう点が、単に感覚だけでうまくいってしまう「熱血天才系」から外れていく（むしろ「熱血」なのは玉田の方だ）。
大は、素直にジャズに感動し素直に努力し続けた「努力型」でありつつも、その素直さゆえに最初から「天才」なのだ。
ドルビーでみたらだいぶいいのだろうな。ジャズを聴きたくなったし、何かしらの楽器もやりたくなった。
