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BLUE GIANTのギャスのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
3.2
これまた男のための男による男の映画。
話としては面白いが、青年漫画独特の"女子供にはわからないだろう"とでも言いたげな男性達の自己陶酔テイストに満ちていて、どうしても人間ドラマ的な深みに欠ける。

ネタバレ
なかなか面白い展開だったが、ピアニストによる工事現場の一人語りが始まった途端、わかりやすい事故フラグ。これがなくてももっと深みのある話になりえると思ったが、、感動のための安易な悲劇に思えた。(ここがキモなのは承知の上だが、逆に)
あと、男性漫画の中の女性に多いやたら泣く涙キャラか挫折キャラか頬を染める応援キャラが勢揃い。
演奏者はもちろんスタッフにも会社にも女性はいない。
ラストの演奏シーンの観客の中のエクスタシー的に感動する女性のカットはキモかった。
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