浜辺美波×中川龍太郎という推しと推しの融合
原作は未読だったため、結構軽い気持ちで見に行ったら。
大切な人がいなくなる、それでもその人がいない世界で呼吸をしていかなきゃいけない。それって本当に息苦しい。
この世の中で起こりうる別れのほとんどはきっと腑に落ちないもの、納得できないものなんだろう。大人になればなるほど、その気持ちをどこに向けて、ぶつけて行けばいいのかわからない。
中川龍太郎監督の作品では、光が綺麗なカメラワークが印象的だが、この作品はそこまで光が綺麗に入ったシーンは無かった気がする。原作に忠実なのか、麦わら帽子を被って出かけるシーンでも顔に影がかかっていて、どことなく映画全体の雰囲気が少し暗い印象。
岸井ゆきのさんと浜辺美波さんのお二人の関係性がすごく良かった。良かったけど、名前の無い関係って切ないな、とも思った。
岸井ゆきのさんの演じる真奈が、すみれの失踪後からずっと苦しい気持ちを抱えて生きているのがすごく伝わってきた。
あともう1回くらい見て、原作小説を読みたい。
