このレビューはネタバレを含みます
普段あまり映画は見ないのですが、ミニシアターで上映がたまたまあったので前情報なしで見てきました。
この世界の片面しか見えていないというコンセプトが全編通して伝わってきました。
個人的にポスターにもあるシーンがとても印象深かったです。すみれが遠くに行ってしまった寂しさを表現しているようにも見えましたし、顔が近づいて離れていく様子は真奈がすみれの本当の面に気づくことができずにいたことを示しているようにも感じ、とても切ない気持ちになりました。
ラストでキャストさんそれぞれのカットが流れていく様は、その表情がその人の本当の面であるのかを問うているようで少し怖さも感じました。
アニメーションについても少し怖さを感じましたが、津波に飲み込まれるシーンをダイレクトに描かずにアニメーションで表現することで恐怖を中和して鑑賞することができました。
これを機に監督さんの他の映画も見てみようと思います。