中川龍太郎監督映画は、いつも光の使い方が上手くて、静かに感情を想像させる作風が好きで、今回で4作目。
この映画が東日本大震災も描いていていることは知らずに見てしまった。。
でも本当に静かに、さりげなく投げかけてくるような描き方。
途中ドキュメンタリー風になったり、水彩画のようなアニメーションが入ったり。
監督らしい配慮なのでしょうね。
そのために今までの映画より難しく感じたり、少し纏まりが悪くも感じましたが、監督の描き方は好感持てました。
そして、控えめに演じた岸井ゆきのがまた良くて、表情等から感情を想像させます。
岸井ゆきのは、今ドラマでも『お別れホスピタル』で主演してるけど、最近感情表現控えめな役が多くなってきた。
自由奔放に見えるすみれを演じた渡辺美波もハマっていて、後半の構成がまた良かった。
静かな余韻が漂うラストがとても印象に残りました。