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やがて海へと届くのSKuriのレビュー・感想・評価

やがて海へと届く(2022年製作の映画)
4.5
「恐いけど、生きてるね。」


"私達には、世界の片面しか見えてないと思うんだ"
あの子との出会いは、大学の新歓コンパ。
綺麗で頼りがいがあって、芯が強いのに、ふいにどこか遠くへ消えてしまいそうな。あの子との何気ない日々を振り返る。

もう、あの子はそこにいないけど。
いなくなってから気付く事の多さ。

中川監督の映画は、時の流れが穏やかで、雨や水溜り、コップの水滴まで何でも、水を清らかに映し出す。海をあんなにも綺麗に切り取るなんて。永遠に観ていられると思わせてくれる。

たった1つ歳上なだけなのに、こんなにも深く静かな映画を生み出す。いつもどの作品を観ても感銘を受けてます。






2024年鑑賞32本目
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