ぐろりあ

やがて海へと届くのぐろりあのレビュー・感想・評価

やがて海へと届く(2022年製作の映画)
4.2
これは映画館で見たかった。
何気なく見始めたらもう止まらなくなりました。

人との距離感と喪失感
みんないい顔してました。

無駄に説明もなく何となくミステリーのような展開だけど、不穏でもなく、何処か信用しきっているから落ち着いて、静かに物語が展開して、観ている自分との距離感までもとても近く感じて心地よかったのが正直な気持ちです。

どの役者さんもしっかり受け止めて、無駄な感情表現や余計なエンタメ感もなかった展開はほんとうにそこにいて、素直に同時進行していく感覚で観れてほっとします。

自分と周りとの距離感で悩んだり
些細な挨拶や出会い、無駄に思える話やその人の足跡に触れる余裕だけでこんなにも目の前は美しく存在している

それに気付けていないだけ…

素敵な作品でした。
これは人に薦めたくなる作品です。

岸井ゆきのさんはこんな位置の役が最高です。
浜辺美波さんも殺人的な笑顔で無駄な力もない素敵な存在
光石研さんがまたよかったですね。
みんな余計な事はしないのに見事な表現者ばかりでした。
ぐろりあ

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