鷲尾翼

BELUSHI ベルーシの鷲尾翼のレビュー・感想・評価

BELUSHI ベルーシ(2020年製作の映画)
4.0
【まとめシネマ】#964

【まとめ】
* コメディアンすぎる幼少期
* 彼の人生に欠かせない薬物の存在
* 本物のコメディアンは、踊る

ジョン・べルーシとは
1949年生まれのコメディアン。1975年に始まった人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』のオリジナルメンバーのひとりとして活躍し、人気を獲得。その後は『ブルース・ブラザーズ』などに出演するが、薬物の過剰摂取により33歳の若さで死亡。

本作は、家族や共演者、制作スタッフなどが語るべルーシのエピソードをメインに、彼の生い立ちやコメディアンとしての歴史をアニメーションや秘蔵ビデオで構成されている。彼の凄味は、幼少期の頃から発揮している。ホームビデオに映る幼少期の彼が、あまりにもコメディアンで、カメラに気付けば変顔や無邪気な姿で家族や周囲の人を笑わせる。この頃から本物の素質を醸し出す。

彼の人生を語る上で欠かせないのが、薬物との出会い。下積み時代で出会った薬物だが、彼の底なしのエネルギーを生み出したのはドラッグの存在もある。常人離れしたパフォーマンスが彼の象徴であり、魅力でもあった。

本作は、若くして亡くなったジョン・べルーシが今なお愛される本物のエンターテイナーだと証明するドキュメンタリー。彼は踊り続ける、音楽と笑いとドラッグがある限り。
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