ぴろぴろ

デリシュ!のぴろぴろのレビュー・感想・評価

デリシュ!(2021年製作の映画)
3.8

舞台は18世紀のフランス。
元宮廷料理人が、息子とある女性の力を借りながら世界に先駆けてレストランを開くまでの奮闘を描く。
この時代、じゃがいもが下等な食べ物とされていたとは知らなかった。  ジャガイモやトリュフは悪魔の産物と考えられていたなんて勿体無い。   根菜は豚の餌みたいなこと言ってた。
民衆の王政に対する不満から始まったフランス革命。   宮廷料理人を解雇された男が、大衆と同じ空間で食事をする事を良しとしない公爵への周到なリベンジ、大衆に睨まれ逃げ出す公爵、執事の掌返しは こちらもまさに革命であり爽快ですらあった。
次第に明らかになって行く女性の素性、当時の衣装やカツラ、内装や建物、そしてフランスの田舎の春夏秋冬がとても美しく、料理もどれも美味しそうで食欲がそそられる。  充分に目を楽しませてもらった。
最近の冷凍パイシートが優秀過ぎて、粉から作る事を全くしなくなったが、公式サイトにはデリシュの作り方が載っていた。   バターと粉を混ぜる時の感触を久しぶりに思い出した映画でもあった。
大人の恋は余計だった気もするけど、ラストシーンも美しくて楽しめたので観に行って良かった。
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