なでしこ

デリシュ!のなでしこのレビュー・感想・評価

デリシュ!(2021年製作の映画)
3.8
✨🍽美味シーン🍽✨
美味シーン度 ★★★★★

ずっと観たかった作品。
フランスで初めて"レストラン"
を作った料理人の話。

デリシュ!とはフランス語で
"美味しい!"という意味だそうだが
この物語では、宮廷料理人マンスロンの
創作料理でありスペシャリテともいえる
ジャガイモとトリュフの重ね包み焼き料理の名前でもある。

この料理を貴族たちはジャガイモやトリュフは地の下の食材だから高貴な自分達には相応しくない、豚の餌だと怒り出す。
確かにジャガイモについてはフランスで
食用として普及されたのが18世紀後半くらいだし、庶民フードだから受け入れづらいのかなと思ったけど、トリュフもダメなの?!

豪華絢爛な料理がたくさん出てきて
目を楽しませてくれるのと裏腹に
当時の理不尽な社会風刺についても
描かれています。
料理人は求められたメニュー以外を
勝手に作ったり、自由に創作も出来ないし、
美味しいものは貴族オンリーの特権、
庶民はダメー🙅‍♀️、貴族と庶民が
同じ場所で食事するなんてありえないこと
だったそうで、ヘラヘラしながら
高飛車に笑っている公爵をみてると
マジぶん殴りたくなった。
今の時代の庶民はアンタより
いい生活してるぞ!!と言ってやりたい。

マンスロンは、弟子にした
女料理人ルイーズ(ワケあり熟女)や
読書好きで進歩的な思想の息子の
助言もあって、来る人誰もが
美味しい食事ができる場所を作るのです。

これを見てハッとしたのは
普段の生活や習慣の中で
当たり前をぼんやり過ごすのではなく
常に発想や見方を変えて
物事を見るべきなのかも、と
思わされました。
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