ちりぽり

デリシュ!のちりぽりのレビュー・感想・評価

デリシュ!(2021年製作の映画)
3.7
18世紀の貴族社会の様子がコミカルに描かれていて、面白かったです。

主人公は貴族ではなくその料理人で、貴族の気紛れのような理由で辞めることになるのですが、自分の腕に誇りを持って辞める気骨のある男。

でっぷりとした体に前掛けをして、ふくぶくしい手で繊細な飾り付けの料理を仕上げていく様子は、それはそれは美味しそう。
太った人の作るものは、何故か二割増しで美味しそうに見えますよね。

料理人を辞めて傷心のまま山小屋のような所で暮らす彼のところに、どうしても弟子入りしたいという女性が現れて、ストーリーはちょいミステリー味とロマンス味を含みながら、成功譚へと。

急拵えで自宅(山小屋)をレストランにできたのも、当時はオーブンだのミキサーだのはなくて、カマドの火と包丁だけで
全てを作っていたからなのか~!って、原始的な豊かさみたいなものに感心してしまいました。

終始明るくコミカルで、リズム感よく楽しめました。
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