ゆうゆう

ラーゲリより愛を込めてのゆうゆうのネタバレレビュー・内容・結末

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

東宝試写室にて鑑賞。

戦争の後遺症(二宮くん曰く)を描いていて、何の罪もない日本人捕虜が10年以上も、異国の地で拘束されていた実話。辛く、厳しいシーンが多いが、実際はもっと惨かったんだろうに。
原作本も、ノベライズも読破していて、話知ってるにも関わらず、号泣。

二宮くん演ずる山本さんが歌う愛しのクレメンタイン、その歌声に、山本さんの人柄や、人生が滲み出る。さすが、にの…。誇張された聖人ではないけれど、希望を捨てずに生き抜いた尊い一人の人間を演じきっていました。


松坂桃李さん、安田顕さん、桐谷健太さんは、それぞれの弱さを抱えながら、山本さんと触れあって生まれ変わっていく姿に、勇気づけられる。人間は強くなれる。

『ただ生きるだけじゃだめなんだ、山本さんのように生きるんだ』。

ケンティー、中島健人さん。すごい。引きだしいっぱいあるんだな、この人…。野球のシーンで、バットを持ってバッターボックスに歩いてくるシーンがあるんだけど、その表情がすごく良かったんです。彼の演じる新ちゃんに気持ちが救われます。

あと、なにしろ、北川景子さん演じるモジミの強さ、悲しみ、けなげさが、そしてちょっぴりドジでチャーミングなところがとても素敵。本当に美しかったです。
あの涙の横顔、史上最強に美しい。
この映画は山本さんとモジミの愛の物語でもあります。

ダモイ後の安田さん、松坂さん、中島さん、桐谷さんのシーンは、試写会会場みんな、涙、涙でした。

『戦争ってひどいもんですね』。
ゆうゆう

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