長いですが、考えたことをちゃんと書こうと思います。
少し前、イスラエル出身の友人と少し話をしたことがあります。
日本は平和ボケ、私も含め今の若者は何も知らなすぎる。そのことに何処か負い目を感じてる、と言った私に、彼は言いました。
知らなくていいこともある。と。
その時にはっと考えさせられたのを思い出しました。
戦争を知らない私は何か、知ることが苦しい思いをしている人たちに対しての懺悔のような気分になっていました。
でも実際に内部紛争の渦中にいた経験もある彼は、知らないなら知らないでいいことだ、と、知らないということが幸せなことだ、と。そう言いました。
その時、私が知って懺悔したような気分になっただけでは、何も救えないんだなと気づかされました。
思い返せば私の今までは、知る、ことで完結していたように感じます。
知ったその先を考える。生きることについて考える。誰かのために少しでも動く。
映画を見て改めて気付かされました。
そして思いました。人の世話にはならず、人の世話は進んでする。そういう考えの人が増えたら、日本も世界ももっと良くなるのではないか、と。
当事者の方たちからしたら、知らないでいることが平和であることの象徴かもしれない。
でもやっぱり私は知るべきだと思うし、伝えていかないといけないと思います。
知らなければ、伝えなければ、考えることさえ出来ないのだから。
同世代に見てほしい。大それたことはできません。この映画を誰かに勧める、ということが、今の私にできることな気がしています。
