カレン

ラーゲリより愛を込めてのカレンのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.2
「泣ける、初めから泣ける」
と聞いたからには観なくてはならない!
そこで私はタオルハンカチを
3枚持って映画館に行きました。
何せこのところ、涙を忘れたカナリヤだったもんで

で泣けたかって?
ハンカチ3枚は必要ありませんでしたが、大いに泣けました。

満州で終戦を迎えた
山本さん一家、混乱の中ご主人だけシベリアに送られ、10年もの間抑留されてしまいました。

シベリアのラーゲリ(強制収容所)を舞台にしたヒューマンドラマ仕立てで物語は進められました。

正常な心を持ったままでは生きにくい世界。

敵も味方も
人間の心を無くしている。

今考えれば、日本からそう遠くないあの地で、政府から見捨てられた人々が家畜のような扱いを強いられていた。

そんな中で
二宮和也さん演じる山本さんの笑顔には癒やされました。
そして泣かされました。
他の俳優さんたちも、それぞれの心の葛藤を演じきって、とても素晴らしかったです。
そう男優陣が本当に素晴らしかったです。

極寒の地でも
見上げる空は
どこまでも広く
日本につながっているのに
日本は遠い遠い彼方

本当に心の底から
戦争はイヤだと叫びたいです。
私達が人間でいるためには
戦争をしてはならないと
強く思うのです。
カレン

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