このレビューはネタバレを含みます
最初の5分で辛すぎてウッッてなった。
戦争が終わったのに、戦犯でシベリアで重労働をさせられて、同じ日本人なのに憎い上官がいて、希望を捨てて死んでいく人もいて、見てて本当に辛かった。
みんながみんなそれぞれの想いがあって腹立つけど死んでほしいとは思えなくて立場ごとで戦争の辛さを物語ってた。
山本はすごい。俺なら會澤さんがボコられてた時加勢してたと思う。それでも希望を持って、會澤さんに生きることを選ばせたのは揺るがない生きる信念と人柄があったからなんだなあ。最後まで声で、文字でみんなの心に生き続けてる。
しんちゃん。山本に学んだのは文字だけじゃなかった。最後はみんなを照らす太陽の存在になってた。
原さん。家族に会うためには仲間さえも売る。それぐらい離れ離れになった家族に会うためにみんな必死だったんだな。後半は頼れる上官になってよかった。
會澤さん。ずるいよ。なんだこいつって思ってたのに最後の涙で全部もっていかれた。
松田さん。卑怯者やめます。ってところの覚悟が男らしい。誰だって生きたくて逃げ出したくなるのにそれをやったら非国民になっちゃうあの時代で自分の過去から逃げず抵抗の発端となったのは男気ある決断だったと思う。
野球と水浴びのシーンが良かった。
最後の手紙も必要ないぐらい4人の頭にこびりついていて、家族に伝えることで一つ肩の荷が降りて新しい人生を歩み始められるのかなと思った。