チャチャのパパ

ラーゲリより愛を込めてのチャチャのパパのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.0
「オーマイダーリン!オーマイダーリン!」

もうずっとトレーラーで見てきて食傷気味ですらあったのだが、フィンマークの評価が高いのと、キャストが良かったからね。ただTBSが絡んでるのは知らなかったから!通りでな!という場面はあった。

コレは単なる「反戦映画」では無いという事。(どうやら、TBSはそうしたかったようだが)強制収容所という極限の状態で人間の尊厳を保てるのか?という問いだ。

主人公の山本はハルビンで終戦を迎え、ソ連軍の攻撃により家族と離れて捕虜として収容される。これ自体がソ連による非合法な行いなのだが、さらに帰国が許されるかと思いきや、スパイ容疑で再度、強制収容所に。そこでは、徹底的な思想教育が行われるのだが・・・

本来ならこういう作品は「どうせ感動ポルノなんでしょ!」という捻くれたスタンスなのだが、実話ベースである事とやはりニノ。この人、特殊能力持つとか、凄い力があるとかそういうプレミアムが全く無い!いつも「普通の人」なのだが、果たして今回もそう。でも、それが実に自然でだからこその実在感がある。

そして松坂桃李の松田が段々と感化されて・・・

今朝は寒かったが「シベリアの冬に比べれば大した事無い」と思ったら耐えられた。なんて単純!