熟睡

ラーゲリより愛を込めての熟睡のネタバレレビュー・内容・結末

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

収容所の描写はライトだったが、アウシュビッツ収容所の体験記である『夜と霧』を読んだことがあったので、場所や背景は違えど、その過酷さを脳内補完しながら鑑賞した。
この映画の一番の見どころは、ダモイ後の遺書の届け方だろう。非人道的な扱いを受けながらも、仲間たちが知恵と心を使って成し遂げたことは素直に感心したし感動した。

それから、予想してたよりずっと普通の人たちの話として描かれたことにも好感がもてた。
史実を伝える上で、特別な人の話ではなく誰にでも起こり得たこととして届けたことは意味があったと思う。
平日の映画館には高齢者が多かったが、普段戦争映画と縁がないような雰囲気の若者も見に来ていて、人気のある俳優を使うことのよさも感じた。
原作にも興味が出たので、読んでみたい。
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