かのん

ラーゲリより愛を込めてのかのんのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.6
途中もうずっとぐしゃぐしゃに泣いてた
"人の良さ"は弱みに見えて何よりも武器だ

ソ連軍の捕虜にされてしまった日本軍の中で労働とか暴力とか、たくさんの理不尽に負けずに知恵とユーモアで周りの人に希望を与え続けた人

確実に、圧倒的に強い人なのに、
あちこちにただヒーロー的なわけじゃない人間らしさが見えて安心する、支えられるだけじゃなく自分も強くなりたいと思わせてくれる人だった

夫が必ず帰ってくると明るく信じ続ける奥さんと
夫の想いを家族へ繋ぐために、記憶の遺書を届けた4人の姿にずっと泣いてしまった

歌も言葉も人を繋ぐ
未来には必ず希望があって、
希望が見えなくても悲しみを噛み締めた笑顔や言葉が未来を作ると思わせてくれた

ニノも松坂桃李も桐谷健太も安田顕も深みがあって苦しくなったり人が変わっていく時の強さがあったけど
いつでもにっこにこの中島健人が癒しだった

なんとなくで手を出せない領域だけど
でも知って、未来に遺されるべき史実は沢山あるんだなと思い知らされる
かのん

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