ゆずきよ

ラーゲリより愛を込めてのゆずきよのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.8
これもずっと観たかった作品。
どう考えても泣くのわかっていたけれど仕事しながら観てしまいました。
本当に今年は偶然か世界情勢の所為なのか、それとも何か見えない力が働いているのか、日本の戦争の映画、特に戦後の映画を良く観ました。

物語は、ラーゲリというシベリアの強制収容所で労働させられている日本人捕虜達の中で、二宮和也だけは希望を捨てずやがて彼を中心に仲間達は団結していくというお話です。
先ず簡潔に申し上げます。
序盤 しんどい泣く
中盤 しんどい泣く
終盤 しんどい泣く
以上です。
原作はノンフィクション小説。
昔読んで割と覚えています。
展開はある程度わかっているにしても本当にどの角度で捉えても辛くて苦しくて、それでも生きる希望を捨てずに鼓舞する二宮和也に心を動かさない訳がありません。
様々な想いを抱える仲間達に松坂桃李、桐谷健太、安田顕、中島健人が脇を固めます。
舞台は基本的にシベリアの雪景色。
美しいけど怖さもあります。
本当にあり得ないほど困難が起きてその度に解決はしないけれど諦めない。
1つ物事が過ぎ去ればまた1つ困難に直面する。
辛すぎるって。
内容も基本的に家族と命なので私の感性に直撃です。
色々と言いたい事はありますが、中盤で本当になんで?っていう出来事があってそこからは泣きっぱなしです。
久しぶりに声を出して泣きました。※仕事中
わかってはいたけれどやっぱりそうだよね。
そんな伏線回収なんていらない!と絶叫しそうになりながら4人の意味を思い出し更に号泣。
昔ドラマ化された時の主演だった寺尾聰をゲスト出演させるという粋な演出も。
エンドロールまで涙が止まりませんでした。

人の想いは繋がれていく。
記憶にある内は他人に消す事は出来ない。
この瞬間を忘れない。
私が常日頃から思う大切にしている事です。
それを真正面から見せてくれた映画。
本当に今年の終わりにこんな映画観せてくれちゃって…(観たのは自分)
実はエンディングテーマを歌っているMrs. GREEN APPLEは今年娘が1番聞いていたバンドです。
この映画も入りはそこからでした。
そう言う意味でも今年を象徴する映画でした。
いやぁ泣いたなぁ。
ゆずきよ

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