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ラーゲリより愛を込めてのtoriten45のレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
3.1
戦争が終わったのに何年経っても帰れない。ソ連に連行されて過酷な環境下で労働を強いられた57万人を超える日本人の中の1人(山本幡男さん)に焦点を当てた物語。ラーゲリはシベリアの強制収容所があった地名です。

テレビドラマ化、漫画化された辺見じゅん原作のロングラン小説『収容所ラーゲリから来た遺書』を映画化した作品。この原作の題名の方が人々を惹きつけてきたエピソードを象徴しているように思うのですが、本作では家族愛をより引き立てたかったのかもしれませんね。

強制収容所を出ることが叶わず、癌によって亡くなった山本さんの遺書が、彼を慕う仲間達によってソ連の厳しい検閲をすり抜けて遺族に届けられた。一体どうやって?が明らかになります。

桐谷 健太、安田 顕、松坂 桃李たちの熱演には共感しましたが、総じて力技で過酷さや悲しさを押し切ろうとしている感じ。感動しない、っていうと悪い気がするし……複雑な気持ち。

最後のシーンはグッときました。
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