このレビューはネタバレを含みます
自分に益がないことでもこの人のためにやってやりたいと思わせるような人物が傑物なんだろうなぁ。
情って過ごす時間じゃなくて想う時間なんだろうか。
そうやって胸の内に居座る時間が長ければ長いほど影響力を与えてくるもので、軍曹も色んな感情で内を満たされて、山本の事を考える時間が長くなった結果、感化されざるを得なかったのか。
しかし、魚獲ってたら捕まった彼の純粋さが凄く良い中和剤になってる。
割と現実的な部分の表現はライトな作品だけど、人の思いや行為について丁寧に表現されていてめちゃくちゃ泣いた。
でもラーゲリにいる人の衣装や体格に違和感を禁じ得ない。