Tunacan

ラーゲリより愛を込めてのTunacanのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
5.0
嗚咽くらい泣いた
何から書けばいいのか分からない、ただ人間の強さと弱さを力強く描いた作品だった

「最後に勝つのは道理と正義と真心。人の世話にはならず、人のことは進んで助けなさい。出世や権威なんてどうでもいいこと。最後に勝つのは道理です」

「希望がなくても、何も生きる意味がなくても、それでも生きろ」

自分の道理を突き通して、どんな辛い目に遭おうとも、どんなに生きづらかろうが、ただ自分の信じる正義を信じて、ただ1つの希望のために強く生き続けた山本が、どうしようもない状況の中で人間を捨てざるを得なかった将校、仲間を売らざるを得なかった長官、多数派として静かに抵抗をやめた松田、ラーゲリで収容された皆に生きるために小さな希望を見出すことを背中で見せていった

約束が守れず絶望してもその強い魂を後世に遺す

人間として何が大切なのか、突きつけられた作品
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