こんなむごい仕打ちをしたソ連許さない、ということではなく、戦争自体が鬼畜なことで(やらなきゃやられる訳で)、やった側を断罪するのではなく、国としての反省そして記憶を繋げていくためにこのような映画を作るのは良いことだと思う。特に人気のあるアイドル俳優を使って若い人を集客するのは賛成。
戦争を知ることと同時に、あの頃の人間が命をどれだけ大切にしていたかよく分かった。今と昔は命の重さが全然違うね。悲しいことに。
日本人側の心情はとても丁寧に描かれていた一方で、ロシア人たちの描写が少なく、ただの横暴なロシア人でしかなかったのが残念。山本を入院させることにした心情とか、だんだんと人間的な生活にしていった経緯があればさらに良かったのでは、と思った。
しかしまつ毛も白くなるほどの寒さの中での撮影は大変だっただろう。二宮和也、松坂桃李、桐谷健太、安田顕の熱演は素晴らしかった。