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希望の街のkuuのレビュー・感想・評価

希望の街(1991年製作の映画)
3.8
『希望の街』
原題City of Hope
製作年1991年。上映時間129分。
30人を越える主要キャラをめぐる三昼夜の出来事を追ってく社会派米国映画。

米国、ハドソン・シティ。
伊太利亜(イタリア)系の青年ニックは、建設会社を経営する父ちゃんジョーに強い苛立ち反発を抱いる。
良くデキた兄ちゃんは戦場で名誉の死を遂げて、父ちゃんは出来の悪ぃニックにはよくある一目も置かない状態。
この街の悪徳ボンクラ政治家の横暴や街のスラム化に人生の意味を見い出せず、漠然とした焦燥感に駆られとった。
そんなある日、彼はそれらにクソ嫌気が差し、唐突に仕事を辞めちまう。
ほんで、不良仲間と共に盗みを働く計画に乗ってしまうが。。。

阿弗利加系米国人(差別意識はなく黒人表記ですすめます。)の市議会議員ウィンは、学校債の発行に意欲を燃やしとったが、我欲にまみれる溺れる市長のバッチは取り合おうとしない。
そないな折に、 二人の黒人少年が白人の大学教授に暴行を加え運行されよるが、彼らは大学教授はゲイで自分たちに性的な関係を強要したとして正当防衛を訴える。
事件は黒人の有権者たちの白人弾劾のムードを助長するが、ウィンは少年たちを有罪と思てる。
本作品の中心となるキャラはおらず、いくつかのエピソードが相互に入り乱れながら進行してます。
この作品の舞台となるハドソン・シティてのは、ニュージャージー州にあるちゅう設定で、架空のスラム街っす。
伊太利亜(イタリア)系、
阿弗利加(アフリカ)系
愛蘭土(アイルランド)系、
猶太(ユダヤ)系
などが共存するこの街は、 WASP(White Anglo-Saxon Protestant(アングロ・サクソン系プロテスタントの白人の略)によって形成された
『良きアメリカ』
像の対極的なイメージを担ってる。
マイノリティ(多数派)の集合体のような場所っす。
カメラはそこに生きとる全ての人物に均等にフォーカスを当て、予測・判断してるようで、まるで空中を浮遊するかのように彼らの横顔を次々ととらえてゆく。
なんでも撮影は、同年の『JFK』とかのオリバー・ストーン作品で知られるロバート・リチャードソン。
反目し合うキャラたちの姿をとおして、セイルズが暴きだすんは、
己の幸せや、愛する者を守るために不正や犯罪に手を染める人間たちが体現する
『不可避的な悪』と、
意図して彼らの怒りや憎しみの導火線に火をつける
『確信犯的な悪』(その中心的役割を担うチンピラの元カー ルセイルズ自身が演じている)の存在やと思う。
悪に染まった街ん中で、いかに希望を持ち続けることができるんか。
ラスト、息子を抱きしめる父親の姿とネヴィル・プラザーズの(フィアレス)の歌詞に、セイルズは"最後の希望てのを託そうとしてるみたい。

I took a walk along the sea
Lost in thoughts of you and me
Just like the moon turning the tide
I feel a pull from so deep inside

So many questions haunting us
So many doubts attacked our love
Dangerous thoughts of what could go wrong
Against the odds we must carry on

Must be strong and fearless
We must be fearless
Ooh, counting on help from above
Trusting the power of love
We must be fearless fearless, fearless

For so long I was afraid
To step from the shadow of my mistakes
Your love has given me the courage
I need
Together I know nothing can stop you and me

If we are fearless
We must be fearless
Ooh, counting on help from above
Trusting the power of love
We must be fearless, we must be fearless

We must stand in the light, willing to fight Whatever may come between us

And be fearless, we must be fearless Ooh, counting on help from above
Trusting the power of love
We must be fearless, fearless, fearless
Fearless, fearless, fearless Fearless, fearless, fearless


一部抜粋(今作品らしくて好きな部分す)
So many questions haunting us
So many doubts attacked our love
Dangerous thoughts of what could go wrong
Against the odds we must carry on

Must be strong and fearless
We must be fearless
Ooh, counting on help from above
Trusting the power of love
We must be fearless fearless, fearless

    愚意訳 kuu ことGeorge
俺たちを悩ませている非常に多くの問題。
めちゃ多くの疑念が俺たちの愛を攻撃した。
うまくいかへんかもしれへんちゅう危険な考え。
イカれた状況でも、俺たちは前へ進みつづけなきゃならん。

俺たちは強くて恐れ知らずじゃなきゃ
大胆不敵じゃなきゃ
見えぬ力を頼りに
愛の力を信じて
恐れないでいよう 恐れないで
大胆不敵に
kuu

kuu