14番線ーじゅうよんばんせんー

MIRRORLIAR FILMS Season2の14番線ーじゅうよんばんせんーのネタバレレビュー・内容・結末

MIRRORLIAR FILMS Season2(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

秀作揃いの短編集。コメディ系はどれも声を出して笑える良作揃い。感動系はちょっと泣きの演出が強め(それによくある展開、よくある結論)だけど、俳優さんたちの演技が作品を底上げしてる。

まずはコメディ系の作品から。

「King & Queen」
この短編集で一番好き。次々飛び出す不謹慎なギャグと、小気味良い会話劇が素晴らしい。大事なことはいろんな映画を知っておくこと。

「適度なふたり」
同居することで見えてくる先行きの不安を、クスリと笑わせながら見せてくれる上品な作品。そして、最後まで目を離してはいけない!

「Denture Adventure」
若返り系。おばあさんの感覚と若い子の感覚の違いがいい。これもオチがいい。でも、拾った金歯を使うのはどうかと思った(笑)

ここからは感動系の作品。

「The Little Star」
唯一のアクションもの。オチはありきたりだが、山田孝之の血みどろの演技とアクションは見応え抜群。

「愛を、撒き散らせ」
電話での会話劇のみで、こちらの胸を熱くしてくれる。見応えよりも聞き応え抜群。感動系の作品だと一番好き。

『煌々 go on a picnic』
片岡礼子扮するつかみどころのない母親が素晴らしい。
グッとくるが、話はありきたりだった。

「巫.KANNAGI」
描きたいテーマは理解しつつも、ラストのシーンが蛇足。
それから、柴咲コウが悪い意味で目立ちすぎて笑ってしまった。ちゃんと監督に徹して欲しかった。

「point」
良くも悪くもない。よくある話だった。

「インペリアル大阪堂島出入橋」
触れ込み通りの驚異の長回し。
お店を出てからのシーンはさすが佐藤浩市と思わせてくれた。