マレーボネ

ブラック・フォンのマレーボネのネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・フォン(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ブラックフォン観た〜!おもしろかった!

陰惨な誘拐殺人事件と、ちょっと卑怯なくらいの「一人ひとりでは無理でも、俺たち全員なら越えられる!」の組み合わせで、熱くて爽やかなホラー/スリラーだった。

子どもたちが無力ながら知恵を絞って必死に生きようとしている(していた)姿が、儚くて切なくてなんとも言えない気持ちになった。
非情な事件、ひいては世の中にあって、ああいうひたむきな努力や姿勢が報われてほしい、という点がすごく共感性高くて良いなと思った。

ラストは誰が欠けても成立しない復讐のピタゴラスイッチ。犬に肉使うシーンとか徹底しすぎてて笑ってしまった。

それから、大きく言及はされないけど、フィニーが事件に関わった少年たち全員の名前を知ってたことが印象的だった。

身近で起きたセンセーショナルな事件だったとはいえ、フィニーが周囲に関心をもって心に留められる人物だったからこそ、少年たちの声を受け止められたのかもしれない。

少年たちが「ここではすぐに忘れられる」って言ってたし、ただのご都合主義っていう以上の意味があるんだろうな、と思う。

ロビンがフィニーの強かさを認めていた、って言うシーンがあったけど、そういう意味でもタフで魅力的な主人公だった。
マレーボネ

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