割と評判が良い様で、その辺り前情報は一切入れずに、期待だけして観たのですが、なるほど。
ホラーはホラーでも、怪異を“そちら側”に使いますか。題名にもなってる黒電話をストーリー展開の小道具として上手に用いてますね。
これはヒトコワ系であり、熱い友情物語でもあり、少年の成長譚ですね。
決してハッピーエンドじゃないけど、観終わって清々しい気持ちが残りました。
敢えて言えば、妹の能力が活かしきれない(結局は自力解決)ってのは、一定のミスリードを絡めたかったにしても、もうちょっと上手な描き方はなかったのかなぁと(ガレージに黒いワンボックス止まってるし…)。
繰り返しますが、決してハッピーエンドじゃないので、万人にお薦めとは言いませんが、胸糞以上に得られるものがあるので、観て損はないと思います。
そうそう蛇足ですが、オープニング、そして時折挟み込まれる抽象的なシーンも中々にイマジネーションを喚起して、個人的に好みでした。
