調伏系V魔虚羅

ブラック・フォンの調伏系V魔虚羅のレビュー・感想・評価

ブラック・フォン(2022年製作の映画)
3.8
1978年、米コロラド州のとある町。そこでは、子供の誘拐事件が相次いでいた。ある日、少年フィニーは謎の男に突然拉致されてしまう。気が付くと、地下室に監禁されており、壁には断線した古びた黒電話が設置されていた。すると、断線している筈の黒電話が鳴り響く…。

ホラー映画界希望の星、スコット・デリクソン監督最新作。原作は、スティーヴン・キングの息子であるジョー・ヒルの短編ホラー小説「黒電話」。
黒電話から流れる犠牲者達の声を頼りに、少年フィニーが地下室からの脱出を図るという全体的にサスペンス色の強いホラーだ。
70'sの時代を感じる世界観とそれを彩るポップな名曲達。ノスタルジックな雰囲気に隠れる、”殺人鬼“という危うさが非常に好み。「サマー・オブ・84」「ディスタービア」辺りが好きな方は絶対に好きな作風。先ず、このアイデア自体秀逸で、いじめられっ子だった少年フィニーの成長物語として見ても本作は本当に面白い。少年少女が頑張って殺人鬼と対峙する系映画にしては珍しく警察が有能なので、変にフラストレーションが溜まる事無く鑑賞出来るのも高得点。
調伏系V魔虚羅

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