たま

愛すべき夫妻の秘密のたまのレビュー・感想・評価

愛すべき夫妻の秘密(2021年製作の映画)
3.5
「アイ・ラブ・ルーシー」はよく知らない。
でも、思い入れが無いのでかえって見やすかった。

1950年代の赤狩りなどのアメリカの世相や、テレビ全盛期のショービジネスの世界を垣間見る。

シチュエーション・コメディの舞台裏も見れてワクワクした。
同じシチュエーション・コメディの「フレンズ」が好き過ぎるので。

超人気番組の主演を、夫婦で演じていたというのはかなり驚き。
世間の関心も高かっただろうと想像する。

夫婦だから上手くいくこともあれば、息が詰まることもある。

自分の居場所がない。夫が家に帰りたがらないのも、そんな背景があるのか。
国民的スターであり家庭を重視する妻と、陽気で社交的な性格のラテンの男は、だんだんとすれ違っていくのも自然なのかも。

アーロン・ソーキンはとても頭のいい人だと思う。
だけど映画を少し難解にし過ぎているのではと感じる。

それでも、愛すべき夫妻を演じるふたりを見ているだけで満足できる作品。
ニコールの妻として、スターとしてのメリハリのある演技と、バルデムのクオリティの高い歌とダンスも必見。
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