MitsuharuKihara

僕を育ててくれたテンダー・バーのMitsuharuKiharaのレビュー・感想・評価

4.5
クールな映画だった!
妹が離婚して連れ帰ってきた少年を、伯父や家族、バーの常連おじさん達で見守り、独立独歩するまでを描く。
少年時代は可愛いらしいのだが、少年をはぐくむ伯父さんとバーの常連達はオールドスクールなアメリカおじさんなので、差し出すアドバイスやサポートが、暖かいけどとにかくマッチョ。何かというと「it’s men’s sign !(男の流儀?)」。

エンドロールがほんとうに最高!!
ストーリーも無理な盛り上げがなくて良かった。いつも不機嫌そうにだらっとしてるお祖父ちゃんがキメたら恰好いい、というシーンも見所。

「20century woman」の対照作品という感もある。西海岸の少年はフェミニズム勃興期の女性達に守り育てられ、本作では東海岸のおっちゃん達に。。。



伯父さんがマッチョ過ぎてウザいわという意見もあるようだけど、伯父さんはそういう人なりに精一杯に甥っ子の父親がわりとしてサポートしたんだと思う。で結果、少年はお母さん想いだし、女性への暴力は許さないし、あんなにマチズモ軍団の中にいたのに草食感を残したシュッとした青年に育ったのだから、なんかもう許してあげてよと思う。
MitsuharuKihara

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