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デューン 砂の惑星PART2のMALPASOのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
3.7
映画『デューン 砂の惑星 PART2 IMAX』

続編にして前作を大きく上回る傑作。
監督は、ドゥニ・ビルヌーブ。
フランク・ハーバートの世界で一番売れたSF小説と言われているのが原作。子供の頃に読んで理解不能で、大人になって勉強したので、これは得意なほうの作品。リンチ版も好きだし。

ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、レア・セドゥ、アニャ・テイラー=ジョイら今が旬なハリウッド・スターが大集結!

人類が「思考機械」(今でいうAI)との戦争(映画でいうと『ターミネーター』)に勝利した後のずっとずっと未来の10191年、宇宙の果てに移住した後の物語。

宗教はキリスト教のままで、虐げられた民は救世主の到来を待っている。それがポール。主人公ポールは未来が見える。そもそも宗教って、「予定説」って、信者が祈っても無駄になるから語りたがらない。でもキリスト教は未来を予言している。祈っても無駄ってことよね。

「惑星を制する者が全宇宙を制する」砂の惑星をめぐるアトレイデス家とハゲ一族ハルコンネン家の戦い。ハルコンネン家の陰謀により一族を滅ぼされたアトレイデス家。ただ一人生き残ったポール。
砂漠の民フレメンの協力を得て復讐の狼煙を上がる。
フレメンの女チャニとの恋。そんな中、ハルコンネン家の次期男爵フェイドに送り込まれてくる。
このフェイドは、リンチ版でスティングが演じてめちゃくちゃカッコいい。今回は原型を留めないメイクで、よりサイコパス感を出したオースティン・バトラー。

ポールとチャニの恋は?
ポールは救世主となるかどうか?

ポールは覚醒すると人格が変わる。原作は権力を持った支配者となり、嫌な奴になっていった。あっ、これがルーカスが描いたダークサイドってやつか。

衣装、諸々のガジェットやメカのデザインが素晴らしい!ビルヌーブは細かなところまで完璧にデザインし演出している。決闘シーンや戦闘シーンは大迫力!
特に、フレメンらがサンドワームに乗って戦うシーン。ついに『ナウシカ』の本物が出たって感じ!
ただ、もう少し戦闘シーンが見たかった。短い。

IMAX上映にこだわってないけど、これはIMAXドルビーシネマで観るべき映画かと。ちなみに『デューン』は初めてIMAX認証デジタルカメラで撮影された作品。正真正銘のIMAX映画。撮影は砂漠の映像が得意なグレイグ・フレイシャー。
CGもこれ以上ないくらいのクオリティ。砂漠ネズミの映像は本物以上。

これは来年のアカデミーでたくさんノミネートされるんだろうな。
女性主人公のスピンオフ早く観たい。
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