このレビューはネタバレを含みます
重低音の響きが凄まじく、IMAXと本シリーズの相性の良さを再認識。
パート2では主人公ポールと母ジェシカがフレーメンに溶け込み、ハルコンネン家に対しゲリラ的な攻撃を繰り返し、果てには南部のフレーメンの原理主義勢力も取り込んでハルコンネン家と皇帝に対する復讐を果たす。
今作で正義として描かれている主人公たちだが、見ようによっては悪者にも見えてくるのが面白い。自勢力の拡大のために原住民の信仰心を利用して民衆を扇動し敵勢力を打ち負かしている、という見方もできる。初期のゲリラ的な戦い方もテロの様に見えなくもないし、フレーメンの慣わしを受け入れたいとは言うものの同じ信仰心を抱いているわけでは決してなかった。
ティモシーシャラメとゼンデイヤの表情で語る演技も素晴らしい。本当は主人公が全てを知ってからの葛藤の様子なんかも見せたかっただろうし、フレーメンに溶け込む過程ももっと見せたかったんだと思う。というか、俺が観たかった。笑)かなり端折った上でこの長さだと思うので、原作も読んでみたい。