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デューン 砂の惑星PART2のkazzoのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.7
楽しみにしておりました!まさか今日観られるなんて(有休、ありがとうw

前評判通り、のっけからガツンと引き込まれる映像美。建造物、空間、色彩、光と影、美術に衣装に豪華、豪華。ミニマリズムなようで、コテコテ♡
巧みなセリフ、無言の表現、ハンス・ジマーの音楽。豪華キャスト。贅沢、至れり尽くせり。
ちょと違うと言われたらソレまでなんですが、個人的にニールス・カスティロンの映像美と被るものがあり、このドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の創り出す世界観、原作Duneに対する解釈、素晴らしいの一言でした。2時間46分も尺があったなんて、信じられないくらいあっという間でした。

主人公ポールの成長ぶりというか変容ぶり、母ジェシカの変化ぶりもみどころでした。
センデイヤの、全般のプンスカぶりと後半のプンスカぶりの違い。これはさすがだな〜って思いました。彼女もモデルやったりしてる「今が旬」なだけの女優ではなく、無言で見せる役所もしっかりこなしてるところが素晴らしいと思いました。

SFはあり得ない場面を当たり前のように見せる演出が必要で、どの映画もわざとらしく見せてしまってる点があるんですが、この映画に関してはそれはとてもエレガントに見せていて、この監督、すごいわ〜って感心してました。

見た目のVFXやCGもすごいのですが、心理戦的な演技、見せ方がすごかったです。

ちょと追記
原作は、日本では全くと言っていいほど話題にもならなかったのですが、本作はこれで3回目?のリバイバル。もとはホドロフスキーが製作しようもして、大頓挫した有名な映画。次にリンチがカイル・マクラクランを主人公役に、スティングを...と言っても、きっと知らない人も多いでしょう。
と言うほどに、古くからある物語で、海外ではカルト的に人気を誇る作品なのです。
どこがいいのか?というポイントを言えば少年から戦士、そして一人の男として育つ過程や、宇宙を舞台としつつも実はものすごく資本主義に対する風刺や比喩が織り込まれている点でしょう。
ちょと日本人にはピンとこない部分もあるかも知れませんが、SF大作!ということで、単純に楽しむのも全然アリと思います。

何はともあれ、早く続きが見たい!!
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