IMAXでなく地元の映画館で鑑賞。前作のレビューではIMAXを勧めていた私だったが、世間のIMAX一辺倒に逆張りした末路がこれである。
所感はもちろん最高の映像エンタテインメントである。IMAXならより素晴らしいのだろうが、小さいスクリーンでも十分すぎるクオリティだ。音響も文句のつけどころがない。どんなに自宅環境を整えても、映画館で観るDUNEには手も足もでまい。
しかし、これはあくまで映像音響の話であり、映画で最も大切なのは物語である。そこを手放しで評価できるかといえば、そうではない。約2時間半の長尺かつ三部作でありながら、大枠小枠ともに展開が急である。悪く言えば雑だ。
その原因がSNSではこのように書かれていた。「海外ではすでに皆が小説を読んでいてストーリーを把握しているから」。真相はさておき、本作の出来に対して納得のいく説明だ。
面白くて、お金を払う価値は間違いなくある。けれど、私にはSNSでの謎のブームについていくことができなかった。綺麗なだけの映画ならいくらでもある。