じじ

デューン 砂の惑星PART2のじじのネタバレレビュー・内容・結末

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2024.03.20 12本目
池袋グランドシネマサンシャインのIMAXにて鑑賞。
予告のオッペンハイマーからIMAXに引き込まれる。
視界全面に広がる砂漠地帯とハンスジマーの重低音はまさにそこにいるように映画というフィルターをなくしてしまうかのようだった。
長時間で正直眠気は覚悟していたが、全くそんな兆しはなかった。
存分に楽しませていただきました。

あらすじはざっくりと。アトレイデス家で生存者であるポールとジェシカはフレメンから生活を学び、救世主としての信頼を得られるようにしていた。ジェシカはサンドワームの体液、命の水で教母となる。(母ここからおかしくなる)女の子エイリアを身籠っていた。ポール達はハルコンネン家の襲撃を返り討ちにして戦闘で勝利をおさめ、更にはサンドワームを乗りこなすことに成功して信頼を得る。ポール・ムアディブ・ウスールと名を貰う。チャニとも恋仲になる。しかし、ラッバーンの弟ラウサが統治役となりアラキスの北側生活圏が襲撃される。南側は住めないと言われていたが、ジェシカが救世主神話を原理主義者へ普及しに行っており、皆で向かうことに。ポールも命の水を飲み、チャニの涙でリサーンアルガイブとして覚醒する。(青年から支配者へと変わってしまったのか。)フレメンと後に来たガーニイ率いるアトレイデス家をまとめ、ハルコンネン家と戦闘。実はジェシカはハルコンネンの血筋であった。(ハルコンネン家も手の合図で会話可能だった。)自分は生きていると皇帝シャッダムに伝え、領主連合に知られたくない皇帝軍とサーダカーは襲来。男爵を殺め、ラウサとの決闘にも勝利して皇帝軍の娘イルーランを娶り、緑の楽園へ向かうべく領主連合の艦隊に向かわせる。チャニは去っていく。3部ラストはさてどうなるか。

全体を通して前作とテンポが違う。単調である意味盛り上がりに欠けた前作と比較してリズムがある。まさに砂歩きかようだ。
保水スーツがよく似合うスタイルの良いシャラメ。
3パート(警戒、信頼、失望)で表情が変わるゼンデイア。
艦隊、サンドワーム、軍勢の迫力は凄まじい。空中からの軍勢に対して地上からの少数精鋭で迎え撃つ。
気を付けるべきはサソリ?大きなムカデ?あとは砂の精霊?伏線かと思ったが演出なし。
シーンのカットがあり、意味が分からない所あり。南に移った際、ポールが一番乗りしてジェシカ不在で水を飲む?サンドワームで来たはずがチャニはヘリのオーニソプター?
スパイスが麻薬として描写されてないのは良かった。が、スパイスによる覚醒がもっと描かれても良いのではないか。予言は強くなったが、言葉はあまり使用されていなかった。あのボイチェン好きなのに。
救世主神話、宗教の要素はかなり強い。遠い未来の話なのに縋るものは宗教か、ただその神話はベネゲセリットによる噂話の広がりであった。フレメンのリーダーであるスティルガーが一番信じている姿が面白かった。
遠い未来なのに砂しかない惑星が舞台なSFは逆に新しいのではないか。シールドの関係から白兵戦がメイン。
皇帝の戦艦の表面への砂丘の映り込み。
アラキスに海がある予言はどうなるのか。
ハルコンネンの星はモノクロだった。汚い花火だと言いたくなる。
アトレイデス家の隠していた核爆弾92発はあくまで抑止力だが砂嵐のために山々を破壊。
マーゴットとラウサの子は登場するのか。
実際砂歩きって意味あるのか。
タブールのシエチにあった貯水池
シールド発生装置(ホルツマンフィールドジェネレーター)を使うと振動でサンドワームが寄ってくる。設定ではサンドワームを殺めるためには核兵器が必要。鼻孔?を表に出すことで砂上を走ってくれる。
ドゥニはやはり母をテーマのひとつにするのか。(過去作にも記載)
最終作まで期間はあけるみたいです。対領主連合となるのか。

英雄とは正義とは戦争とは。ポールが描く「緑の楽園」とは。
リサーンアルガイブとなってしまったポールとチャニはどうなるか。
まだまだ余韻に浸っております。
じじ

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