まさに"映画を浴びる"という体験がぴったりの映画。
前作と比べ物にならないほどのストーリーの濃密度。圧倒的映像美と体全身に響く重低音、豪華キャストの共演。これら全部が掛け合わさり、他に類を見ない体験型映画が完成している。
ハンスジマーの音楽は流石の一言。映画全編に渡って流れ続ける音は、本作の右肩上がりに盛り上がるストーリーをよりあと押しすると共にDUNEの世界観にどっぷり浸からせてくれる。音を聞くだけで、この映画を映画館で見る価値はある。
豪華キャストの共演。これは前作同様だが、本作はストーリーにかかわる重要な新キャラが何人も出てくる。ヴィランを演じたオースティン・バトラーが見事。狂気宿るキャラクターを眼力だけで表現する演技が素晴らしい。彼に主に焦点が当たる、決闘シーンのモノクロの演出も良い。個人的に本作で1番テンション上がった。明らかにこの人物のヤバさが一気に伝わってきた。
見所はまだあるが、とにかくこの映画は劇場で見ないと後悔する作品。本作を劇場で見たことで、映画を映画館で見る体験の素晴らしさに改めて気付かされた。
