大作らしい大作。
かつて小学生の頃に見た、スターウォーズを思わせる(という言い方はDUNEには不満だろうが)壮大な世界は映画の圧倒的な娯楽性を見せている。
過度に大きい音量も映画体験の復権を狙っているのではと思ったり。
Part 1が没落の物語とするならば、今作は復権の物語といえる。
没落したポールが仲間に迎え入れられ、そして権力を手にし復権していく。
ポールは生まれもあって権力の凄まじさを知っている。
どう手にし、どう行使するかも。
そして、行使したときになにを失うかも同時に知っている。
だからもっとも愛する人間にはそのうちを伝えるのだが、それが伝わらない悲しさ。
俗な言い方をすれば、「昔から好きだったバンドが売れすぎて興味なくなった現象」に近いのかも。
そんな権力を手にし、なにかを失うポールの今後、どうなるんだろうな。
絶対しんどい目に遭うと思うけど。