サマータイムブルース

デューン 砂の惑星PART2のサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.0
原作は1965年に発表されたフランク・ハーバート氏によるSF小説です
まあ、内容は覇権争いによる戦争映画でしょう
聖戦という大義名分で戦争を美化してはならないと思います
実際の未来は戦争のない平和な社会であるといいな

とりあえずPart1を再鑑賞して復習バッチリで臨みました
でないと多分ワケワカメになってたと思います(笑)

とにかく効果音やBGMなど音響が大迫力!!
ただ人が歩いてるだけのシーンでもド迫力の音響でとんでもないスペクタクルに感じてしまうマジック
いっぺん音消して見たらどんだけショボくなるのか試してみたい(笑)
コレは間違いなく、劇場案件だし、できればIMAXとかで鑑賞するのが望ましい

あと、ドニ・ヴィルヌーヴ監督の特徴かも知れないけど、様式美が素晴らしい
セットもそうだけど、映画の構成とかからもそれを感じました
全てが整理整頓されてる感じ

ポール(ティモシー・シャラメさん)がPart1の頃に比べてだいぶ逞しく成長していました
途中、フレメンの救世主リサーン・アル=ガイブとなり、シャッダム4世(クリストファー・ウォーケンさん)から王位継承を譲り受けます、てか、奪い取る
その途中でハルコネン家を倒すために核爆弾まで持ち出すことに、日本人的にはちょっと嫌な気持ちになりました

世界観が「ナウシカ」に似てるなって気がしました
砂虫は王蟲だし、時代的には「ナウシカ」の方が影響を受けた可能性はあるのかなって感じました

それにしても命の水って砂虫のエキスだったのか!!
砂虫ってDUNEを象徴するものだと思います
Part1では手のつけられないモンスターとして描かれていたのに、Part2ではフレメン達が馬のように乗りこなしててワロタ!!
意外にも従順だったりして

1で大活躍していたダンカン(ジェイソン・モモアさん)がいないのが残念
そうだった、ポールとレディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソンさん)を守るために戦死したんだった
大好きだったのに悲しい

物語の根底を覆すような母レディ・ジェシカとポールの出世の秘密にびっくり!!
うーん、壮大な宇宙だけど、意外にも世間は狭かったということか

命の水を飲んだことにより覚醒したレディ・ジェシカとポールの2人は過去や未来が見えたり、ジェシカのお腹の中にいる赤ちゃんと会話ができたりします
未来で見えたお腹の赤ちゃん、つまりポールの妹がちらっと写ったけど、あれ、アニャ・テイラー=ジョイさんだったらしい、全然気づかなかった
すると、Part3では兄妹が活躍するのかな、期待が高まります

宿敵フェイド=ラウサはデヴィッド・リンチ版ではスティングさんが演じていたのが強烈な印象として残ってます
今回は「エルヴィス」のオースティン・バトラーさん
ツルツルの強面で、こちらもまるで気づかんかった
レディ・マーゴット・フェンリング(レア・セドゥさん)が彼の子を宿していたので、その子が兄妹の宿敵としてPart3で登場するのかもしれません

それにしてもチャニ(デンゼイヤさん)が不憫でならない
直前までポールと永遠の愛を誓っていたのに、本人の目の前で皇帝の娘イルーラン(フローレンス・ピューさん)に求婚してしまいます
もちろん政略的なものに違いないけど、本人的にはありえないし、悲しいことだと思います
ええ〜っ!?てなりました、同情します
男って・・・

最後は大団円ぽくて、もう終わりなのかなっ、て気もしたけど、Part3もあるのか
Part3でこの世界観がどう広がっていくのか注目したいです