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デューン 砂の惑星PART2のメッチのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
2.8
父も仲間も失ったポールだが、砂漠の民と力を合わせて支配者ハルコンネン家との最終決戦へ。

ザックリしたあらすじは、ハルコンネン家の陰謀により父も仲間も失ったポールだが、砂漠の民の協力により復讐の時が迫っていく…、という感じの話。

主人公ポールが砂漠の民に認められるパートは良かった。純粋で寡黙ながらも立ちはだかる壁に立ち向かう主人公ポールが、最初は砂漠の民から煙たがれながらも認められていき成長していく過程はみていて目頭が熱くなるものがあり、共通の敵であるハルコンネン家と最終決戦へ迫っていくまでが良かった。
それに前作と同様に殆どのシーンが砂漠だけなのですが、風によって荒立つ海原のようにもみえるときがあったかと。そんなどこか魅力のある風景を描き切るところには、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の本領発揮されていたかと思います。

ですが、物語の後半から政治的要素だったり、原理的主義者の動きだったり情報量が怒涛の如く押し寄せてきて、原作を読んでいないと付いていけない感じがありました。いつの間にかハルコンネン家と決着がついていたような気もします。
そのうえ、追い打ちをかけるようにポールのキャラクター性が前半と後半で真逆のように変わってしまったこと。成長過程に感動していたことを否定するわけではないと思いますが、なんだかそれに近いものがあったように感じます。

恐らく、これに関しては今後展開していくための必要な要素だと思うので、今後公開される続編をみてみないと最終的な判断ができないところはあります。
なので、次回作に期待といったところでしょう。あと、世界観という映像美は、前作も本作もあったのでそこも期待ですね。
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