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デューン 砂の惑星PART2の熊犬のレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.2
【前作はただの序章、今作が本番】

原題 Dune: Part 2

砂の惑星アラキス、通称「デューン」、そしてスパイス「メランジ」を巡る陰謀により、アトレイデス家はポールと母親を残し全滅。砂漠の民フレメンに身を寄せた二人は、砂漠での生き方を
教わりつつ、復讐の時を待つ。
ポールはフレメンの少女チャニと心を通わせつつ、戦場での活躍から砂漠の民の間で徐々に救世主と呼ばれ始める。そんな中、ハルコネン家はスパイス採取の新しい管理者として、狂人フェイド=ラウサを送り込んでくる。
…な映画。

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前作で砂漠に入ってからの高揚感が良かったので、今作はそこに期待して鑑賞。思った通り、良かった!

圧倒的映像の迫力、重低音の迫力!これは映画館で観る事が強く推奨される映画。
腹の底まで響く重低音と共に出てくる迫力満点サンドワームの凄さったら、映画館で最前列で体感すべし(映画館の最前列、大好きなんです)。圧倒的没入感!

やっぱり今作でもあった、両軍が大群で剣とかを掲げて「ウオー!」ってぶつかるシーンや、「皇帝を守れ!(槍を掲げて隊列を組む)」みたいな、戦争のテクノロジーが一気に退化するシーンは多少気になってしまったものの、今回はフレメンの戦いだったこともあり多少は緩和。少なくとも全体の良さを邪魔しない程度に抑えられてたと思う。皇帝、もっとお金使って!

今作はストーリーがテンポ良く進む中、ストーリーの重さというか厚みも徐々に増してきて、エンタメとしても、壮大なエピックとしても、抜群の仕上がり。長めの上映時間ですが、まったく退屈しないどころか、終始ワクワクしてましたね。漫画でも修行編とか結構好きなタイプ。

今回、やっぱり良かったのはオースティン・バトラー演じるフェイド=ラウサですね。めちゃくちゃパンプアップしてきたらしいですが、不気味さとサイコパスさと造形美の共存みたいな感じ。こえーよ。そして、こいつは確かに接近戦しそう。「銃なんてつまらない」とか言って、あえて近接武器を持ってくる人。

心配といえば、次作は砂漠での戦いはあるのかな…?宇宙船で宇宙空間で槍構えて隊列組んで「ヤー!」はもう説得力が皆無になる…かといって、フレメンが宇宙船乗ってXウィングピュンピュン撃つのも多分違うし、やっぱりデューンに降りてきてもらって、サンドワーム乗り回して戦うしかないんだろうね。それなら楽しみ。

■本日のビール『グレートブルー』
醸造所: 城端麦酒 (日本 / 富山県)
映画で出てくる生命の水…ほどとは言いませんが、綺麗な青いビール。レモネードの様な味がする青いビールで抜群に映え、味も軽くて美味い。夏季限定のビールなので今は買えない気がしますが、命の水のシーンでは盛り上がれそうなビール。
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