このレビューはネタバレを含みます
アトレイデス家復活を目指すポール(ティモシー・シャラメ)と、彼が救世主に覚醒していく、という話。
PART1はテレビで観ていて、やっぱり劇場の方がと思っていたので、PART2はスクリーンで観なくては、と思い、映画館で観た。IMAXで初めて観る。
冒頭の戦闘の怖さや、砂漠は「アラビアのロレンス」のように本当に美しかった。また、ヘリの爆破シーン等はかなりの迫力だった。しかし、PART1はテレビとはいえ、初めてこの世界観に出会った衝撃には、PART2は及ばなかった、PART1から劇場で観たかった。
ドラマの進み方は、PART1に比べると、面白かった、ラストの葛藤はあるけれど、恋愛要素が強かった。また、ポールのティモシー・シャラメの躍動感はすさまじく、フレーメンたちを率いていく姿は、本当にカリスマ性があって、凄い役者だと思った。
動画解説を観て、今のガザ地区の虐殺や、ウクライナ侵攻が起こるような世界の影響を受けている、救世主は良いことばかりでない、というのはあるかもと思った。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の「メッセージ」に近い、という人がいたが、確かに予言に対する不安とするとそうかも。それでもこの監督の絵作りは本当に凄い。リンチ版は、良かったけれど、かなり苦しかったし、壮大な映画化計画を立てたホドロフスキーもこの版は悔しがっている?。ヴィルヌーブ監督の絵作りは本当に凄い。
PART3はどうしようか、と。PART2は、劇場でなくていいから、観直したい(2024.3.25)。