なかがわ

デューン 砂の惑星PART2のなかがわのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
3.7
パート1は家で観たから「こんなもんかも」と思ったけど、IMAXで観たパート2も「こんなもんかな」って感じだった!

語り口が暗すぎるのはドゥニ・ヴィルヌーブだから仕方ないとしても、内容が実は全然壮大じゃないから地味×地味だなって思ってもた〜

サンドワームのとことか、対ドデカ戦車(戦車?)との戦いとか、迫力あるとこはほんとすげ〜って感じでIMAXで観た意味大アリなんだけど、なんかサンドワーム乗りこなして突進とかできるんなら救世主どうこう関係なく最初から反乱起こせたのではって気するけども

あとオッペンハイマー観た直後に観たから、山盛りの核弾頭出てきたところでよくない笑いが出そうになってしまった

なんか、暗い調子のスターウォーズ×MAD MAXみたいなもんといえばそうなんだけど、映画内リアリティのラインが個人的にしっくり来ないというか、超能力とか救世主とか、SFよりもスピによってる描写が違和感あるんだよなあ
原作とかデヴィッド・リンチ版もそうなんだろうか、というかそうなんだろうけども

やっぱりその後の作品であるスターウォーズとかナウシカとか諸々影響与えまくっててすげ〜とは思うんだけど、どんなに映像を新しくしてもどこか古臭く感じてしまうかも

ヴィルヌーブって得体の知れない物を得体の知れない物として描く天才だと思うんだけど、古くてSFの教科書になってしまってる題材だから、描こうとしてるもの自体に得体の知れなさがないんだよな
でかすぎるサンドワームも、丸坊主で血色の悪い宇宙人も、気味の悪い液体も、超能力も、もはやSFのクラシックなので

かといって指輪物語ほどキャッチーでもないというか、ロードオブザリングは暗くてもわかりやすくてどんどん話進んでって感じだったけど、そんな様子でもないんだよな

本来良さであるテンポ感とか語り口の暗さが逆効果になって無駄に長くて暗くて冗長に感じてしまいました

長いわりにお楽しみのシーンは短いし、原作読んでないから正直わかんないけど、パート2まで使ってこんなに長時間の作品ならもう少し描けた部分あるのでは?感が否めなかった

ただとにかく、映像面音響面はとてもよかったところたくさんだったので、それだけでも全然映画館で、IMAXで観てよかったなと思います!
まじで!
映画好きなので!
ビジュアルも“新しい!”って部分はあんまりないんだけど、とにかくクオリティ高い!とは思います

続編来たら観ます
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