1は序盤で寝て断念した男です。
荘厳さと静けさが合いませんでした。
2は打って変わってエンタメ要素多め。
砂漠の星DUNEで信頼を勝ち得ていく救世主誕生の物語。
いやー、観やすかったしこれぞ「SFスペクタル超大作!」みたいな全てがドデカいスケール感も圧倒されました。
デカさを表現するのって案外難しいんですけど、巨像恐怖症の僕でも思わずブルッと震えてしまうくらい全てが「デカい」。
砂漠もデカい、ミミズもデカい、IMAXスクリーンでドアップに映し出される演者の表現もデカい。
スターウォーズの元ネタらしいですけど、小手先小技シリーズに評価を甘んじてる最近のスターウォーズよりは見応えありました。
ただし、栄枯盛衰・堕ちてく勇者神話の超王道なストーリーなのでポップさやエンタメ性というよりは神秘的な世界観の印象が強い。
映画を「観る」というより「拝む」ような不思議な映画体験。
良い意味でアホさが無いのは個人的には好みから遠い。あくまで個人的な好みです。
ハンス・ジマーの楽曲がいつもより重々しく内臓に響いてくるのが本作のミソ。
これは映画館で働いてるからこその裏話ですが、本作が上映されている際に裏の通路を歩いていると本当に地鳴りが凄くて、建物が壊れるのではないかというくらい壁がビリビリ震えるし身体に振動が走ります。
怖いし尊いし、五感として神様と対峙している様な感覚はこの作品が生まれて初めてかもしれません。
そういう意味ではスマホで配信されたものをベッドの上で観るのと劇場IMAX版で観るのでは全く違う映画だと胸を張って言える作品。
ガジェットやキャラ設定にもう少し映画萌えヲタク要素があれば、僕はかなり好きになるのに。