これぞ映画館で観るべき。
観る価値が絶対にあると思う。
ヴィルヌーヴこそがリサーン・アル=ガイブ
という感想を見たが、強く賛同する。
ヴィルヌーヴのSF、世界観、徹底して美しいメカニックと各シーン画が美しい。
壮大な宇宙戦争の始まり、
砂の惑星での長い旅、
戦の焔の中、正しさとは想いながら皆を導く惑星デューンの救世主。
虐げられてきた者達の反撃の翻旗、その狼煙。
宇宙戦争の話でありながら詩的で哲学的。
前作でこれでもかと描かれた
残酷で美しいアラキス、そして惑星デューンの
姿を退色させることなく、
さらに我々に魅せてくれる。
前作のスケール感を上回ってくる今作、
あれはこの惑星の物語のほんの序章にすぎないことを解らせた。
ドゥニのSFは良すぎる。
メッセージでの宇宙兵器の異質感・圧倒的な存在感がこのDUNEでも遺憾無く発揮されていて、そのスケールは前作を凌駕して余る。
絶対にIMAXでみてほしい。
シャイー=フルードの震える轟音、
飲み込まれるような没入感、
戦の振動を身体全身で浴びて欲しい。
起震杭の音すら低音がすごい。
命の水飲んでから特に、ジェシカがもう前作の
勇敢で聡明で強い母親じゃなくなっちゃったな。
王妃であり母親であったのが、
完全に教祖になった。
でも顔に呪文描かれて崇拝物として崇められてる姿は神聖で恐ろしくて美しい。
教母レベッカファガーソン美しすぎない?
望まずとも"予言の人"に確実に近づいて、
そのものになる過程がみれて良かった。
神聖なシャイー=フルードに乗る試練、
成功して皆が湧き上がり英雄と称え吼えるシーンで、実際に予言の人の確立の瞬間に立ち会えたような臨場感を味わい、その興奮に私も名前を叫びたくなった。そして泣いた
そのまま飲み込まれたかった。
ポール・ムアディブ・ウスールの誕生。
彼はもう完全に覚醒してしまって、
リサーン・アル=ガイブ、
惑星を統べる皇帝になってしまった。
パンフの中でも触れられていた
ポールの仄暗い眼差し。
激情に燃えた烈火の意志ではなく、
使命感と統治するべき強者の心得。
シャラメの瞳には魔力があると思う。
はじめは否応なしの運命であったが、
覚醒し己の立場と宿命・使命を果たそうと
奮迅することしかできないが葛藤もある。
その姿が痛ましく見えるのはチャニだけじゃないはず。
このまま皆が求めるクウィサッツ=ハデラックになるのか。
肉弾の戦闘シーンもフレメンの砂漠での叡智が詰まった戦いもどれも良すぎるが、
1番は全面戦争で正面から闘いのシーンで、
シャイー=フルードに乗って現れるフレメンが
あまりに良すぎてまた泣いてしまった。
思い出すだけで鳥肌と涙が止まらなくなりそう。 神聖な神と共に生きる砂漠の民。
収穫機、レーザービームで真っ二つにするの普通にチートすぎておもろかった。
敵との衝突、
静かな砂の中から現れるフレメンの軍勢、
砂の王蟲が何匹も並び、一斉に南の嵐の防壁に突っ込むシーン熱すぎる。
フレメン達の聖域、
過去何代にも渡って安らかに眠っている死者から得た神聖な魂の水。彼らの文化はとても美しい。
命の水ってシャイー=フルードから採ってるんだな。その簡素な儀式すらどこか神聖。
ハルコンネンの
フェイドの誕生日会INコロッセオシーンが
砂漠の色と対極的な白黒でまた良かった。
フレメン達とあらゆる所で対照的で、
人工的で命をあまり感じられないよね。
オースティン・バトラー、
血に飢えた戦士のイカレ具合の演技良すぎる。
作品の中で異質に輝いていた、適役。
てか白塗りつるハゲが敵のヴィジュアルとして
最適すぎるな。歯がないのもこわっ
性の誘惑に弱いってちゃんと報告されてるの男の子すぎて笑った。かわいいかよ
次回はまだ生まれぬ妹、フェイドとの子がさらに大きく関わってきそうで楽しみ。てかアニャじゃん
みんなベネ・ゲセリット絡みだしこれから
どんどん思惑がどう広がるか楽しみ!
つーか地味に衝撃な事実発覚してるよな。
ハルコンネン家系なの!?
スティルガーよく見たらハビエル・バルデムだった。めちゃくちゃ強者オーラ出てたし実際強いんだけど迷信深い救世主信者すぎるよな
チャニ演じるゼンデイヤのあの表情。
困惑・疑念・意志の強さ・自立が口を紡いだあの表情と瞳で語れるのすごい。
ポールと砂丘でキスしたシーンが
グッときすぎた。あそこが1番幸せだった
でも2人のロマンスは決して平凡はものではなく、苦悩と葛藤がつきまとう。
政略の末壮絶にフラれるチャニ可哀想だけど、
ポールの心の中には君がいるはずなのは、ポールに疑念を抱いても信じていてほしい、、
ポールの元を去りサンドワームに乗った彼女はどこへ行くのか、、
奇しくもジェシカが言ってた政略結婚になったけど、皇帝の娘は冷静で聡明そうだからどうか良い未来を築いてほしい。
1作めでポールが夢で見た、
チャニとキスをして刺されるシーン
絶対に回避して欲しいけど、
このままだとそうなるよね…
どうにか幸せになってくれ
英雄となったポールは危うく、
信仰の対象となったポールを、
恋人として・人間として信じていたのに
背を向けることしかできないチャニには辛い。
エンドロールの
ジマーの美しく圧倒されるサウンドを
身体で浴びてまた泣いた。
映画音楽界の大巨匠の音楽、
あまりにも良すぎる。
Part.2から新たに加わったアラキスへの大地への賛歌のような優しく雄大な主題。
第1作が終わっても尚、ドゥニにスコアを送り続けたくらいあのジマーに取っても本当に特別に作品なんだと感じる。
今回も壮大で最高なトラックをありがとう。
サントラ周回します
ポールの未来、惑星アラキスの行く末に想いを馳せずにはいられない。
その先にあるのは平和の楽園の救世主か、
危うさを感じる英雄、全能の怪物か。
今後も砂の惑星に浸りたい