ヴィルヌーヴの映画に興奮したことはないのですが嫌いでもなく結構好きです。今作はこれまでのヴィルヌーヴ作品にはなかった要素が沢山ありつつしかしながら芯は変わらないといったかなり興味深い映画でした。序盤の戦闘にてレベッカファーガソンの動きと連動したシャラメ視点の古典ハリウッドを想起させるカメラの長回しやシャラメとゼンデイヤの視線の絡みが執拗に撮られており、終盤はそこにフローレンスピューも加わってそこは一作目にはない要素でよかったです。あとはヴィルヌーヴは割と活劇がいけるというのは発見でした。右から左に人物が疾走し遅れて画面上から爆炎に包まれたオーニソプターが墜落するシーンは個人的なこの映画のハイライトで素晴らしかったです。
今作を見て炎が素晴らしく良く撮れてると感じたので今度は炎を主題に何か一本ヴィルヌーヴに撮って欲しいと感じた。