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デューン 砂の惑星PART2のwksgknchのネタバレレビュー・内容・結末

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

PART1でひよっこのポール(ティモシー・シャラメ)がメキメキと成長していき、
ただただかっこいいのでそれだけでまずは良し。
また、映像と音楽の迫力も高く、良しです、IMAXだとほんとにすごいらしい。
映画館で観るべき映画。

また、母のジェシカ(レベッカ・ファーガソン)がフレメンの中で地位を築いたり、
ポールとチャニ(ゼンデイヤ)がやっぱり恋仲になってと、
ハルコンネン家、帝国側はフレメンをなんとかしたい、
それぞれの思惑がしっかりと描かれているのは好感でした。

結局一番悪いというか、常に一段上にいるのがベネ・ゲセリット、
メタ的な立ち位置で世界を操る、というか彼女達にも
狙いがあることもちゃんとわからせてくれる、上手い。

フレメンはハルコンネン家の攻撃に地の利を活かして連戦連勝、
しかし本丸を叩くには武力が足りない、フレメンの先人たちのいる場所へ、
そこで超神水(引用:ドラゴンボール)的な水を飲み、覚醒するポール。
(皆で向かったのに先に着くポール、なぜ?)

ジェシカ、ポールの出生に驚きの展開があり、いやだからこそ、
よりリーダーへの決意が高まるポール、自分が救世主だと信じ始める、
そして王が誕生した。

ミイラ取りがミイラになる流れで、同じ轍を踏むのかどうか、
忌み嫌っていた存在にポール自身がなっている転倒が面白い。
血がそうさせるのか、それも全てベネ・ゲセリットの思う壺なのか、
半ば祭り上げられたかたちにも見えるポールが
ハリボテでないか、覇権をにぎる器たり得ているのか、
そこで得るものは、失うものは、
ラストのチャニとの関係が鍵をにぎることでしょう。

資源を奪い合うことや、結局ポールが王になること、
小さな戦いがやがて大きくなり、その下で名もなき民が犠牲になること、
DUNEが小説で生まれたのが1965年でありながら、
現代ともつながる物語になっていて、考えさせられる。

ビジュアルの面で、帝国側の徹底した白黒のモノトーンはきまっていた。
花火の演出なんかしびれました。
絵力の圧倒的なセンスで物語を成立させてしまう、ヴィルヌーブ。
急遽登場したフェイド・ラウサ(・ハルコネン)がカッコよくて、
ライバルになるのかと思ったけど。。。

ポールの妹、アリアがアニャ・テイラー=ジョイで、
昨今決定したPART3が楽しみ。
マッドマックス・フュリオサも楽しみ。
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