1は見返そうと思わんくらいには冗長でハマらなかったんだけど、今作は壮大なスケールのバトルに次ぐバトルで飽きず、ブレードランナー2049で惚れた監督の美的感覚にもうっとりできて結構満足。
でも前評判通り、かなり説明が省かれていてデューン原作読破済みの人に横で解説してもらわなかったら結構わからなかったと思う。
しかし宗教と戦争の恐ろしさよ。
核の恐ろしさにも一瞬触れられたのにもドキッとした。
1人の人間を救世主として崇める事の恐ろしさ、民衆の盛り上がりの過程を目撃させられて背筋がゾクゾクする感じ。
ブッダがキリストが生きてた頃もこんな感じだったのだろうか。
そして今起こってる戦争でもこうやって士気を高めてまとめるカリスマがいるのかもしれないと思うとゾッとする。
物語では良い者悪い者と2サイドで見てしまうけど、お互いの信仰に従っているだけで勧善懲悪の「ヒーロー」なんかいないとうっすら感じさせる所が娯楽作に留まらない視点を与えていて恐ろしい。
ゼンデイヤのキャラが唯一の良心という感じで良かった。
フローレンスピューも相変わらず短い割にさすがの存在感。
