ぱりぱり

カッコーの巣の上でのぱりぱりのレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
3.5
臆病なビリーが一番印象に残った。それは自分があの中で一番ビリーに近いからでもあるし、ビリーと看護婦長の関係って小学生と小学校の先生(あるいは母親)に近いと思って、少し怖い気もした

罪悪感を自分でほじくりかえしてもその先には自滅しか待っていない。そして、自分が悪いことをしたとしても、人に自分の罪悪感を集中的に刺激されたら、真に受けてはいけないと強く思った

尊厳と自由って言われてもいまいちピンと来なかったけど、尊厳って誰にでもあるべきだなと実感

精神疾患があるとされた人って社会の大多数が(仕方なく?)合意しているルールに適応できなかったから、多数の人から見れば予測不可能な反応や動きをするという理由で不審がられる。でも考えてみれば、誰だってみんな多少は社会のルールではなく独自の論理に従って生活しているわけで、人ってそんなに簡単に理解できるものじゃないし、理解できるはずだなんて思いこむ方が危ないんじゃないかなと思った